こんにちは きたうら歯科クリニック 院長の北浦です。
口腔内では脱灰(歯のミネラルが解ける事)と再石灰化(脱灰の修復)が繰り返されています。食事などによって、お口の中のPHは低下します。PHが5.5〜5.4以下になると脱灰が始まります。再石灰化とは歯を脱灰から守る唾液の自然治癒のメカニズムです。
まず、脱灰により歯の表層にあるミネラルが損失します、結晶構造が脆くになっている歯の表層下脱灰層 (ごくごく初期の虫歯)に対して、唾液がカルシウムイオンとリン酸イオンを補給し、エナメル質の結晶を新しく形成し、元の健康な状態に戻す現象、これが再石灰化です。ちなみに、そのエナメル質結晶の構成成分はハイドロキシアパタイトです。
虫歯になり易いのは、唾液による影響を受けにくく、汚れ(プラーク)などが付着しやすい咬合面、歯頸部、隣接面です。咬合面や歯頸部は丁寧なブラッシングでプラークは落とせますが、隣接面(歯と歯の間)はデンタルフロスでないと汚れをなかなか落とせません。歯間ブラシを使って虫歯を予防して行きましょう。
隣接面虫歯をCRで修復