こんにちは きたうら歯科クリニック院長の北浦です。
私事ですが、先日美容院にいってきました。カット中に雑談をするのですが、アシスタントの女性に親知らずについて質問されました。要は抜歯がなぜ必要かと言う事です。親知らずの抜歯については先生の考え方によって様々だと思いますが、しっかり口腔内に萌出していて、メンテナンスが他の歯と同じ様にできるのであれば抜歯の必要はないでしょう、また完全に顎の骨に埋っていて感染のリスクがなければ同様に抜歯の対象ではないと思います。
では抜歯の対象となるのはどんな親知らずでしょうか?
①炎症を繰り返す親知らず。
②虫歯になっている、手前の歯を虫歯にする可能性のある親知らず。
③清掃困難で、食べかすが詰まったり頬や舌などを噛んでしまうような親知らず。
④矯正の為の抜歯。
などです。また特に妊娠中はホルモンバランスの変化やつわり、摂食回数が増えたり体調不良から動きが緩慢になりやすく口腔内の環境が悪化しがちです。その次期に親知らずが痛くなる患者様も沢山います。安定期であれば歯科治療は可能ですが痛み止めなどで使えない物もあるため特に女性には必要であれば早期の抜歯をおすすめしています。
歯科医師としては②の症例が一番大変で手前の歯を虫歯にしてしまうと治療のために親知らずを抜歯する必要もありますし、虫歯の進行具合によっては神経をぬいたり、場合によっては抜歯なんて事も‥‥。また奥歯なので患者様も口を開けるのが大変ですので定期検診にてチェックしていきましょう。